最初ぼんやり聴いていると、おしゃれなだけの歌かと思います。キャンディーだとか、50ccバイクだとか、i-Podだとか、雑誌だとか、若い女性に人気のありそうな小道具が、軽やかなメロディーに乗ってぞろぞろ出てきて、「こりゃ男には全然縁のない歌かな。こんなファッション雑誌みたいな歌もあるんだな」などと勘違いしそうになります。
ところが、曲も終わり近くなったところで、急に寂しげな調に転じ、思いもよらない歌詞が歌われます。「涙がこぼれてしまう時は……」。そこで気づくのです。これは無邪気な喜びの歌などではなく、悲しみを乗り越えようとする歌であることを。子どもっぽいキャンディーは、悲しみに対処するけなげな工夫です。うららかな陽射しは、やがて暗い雲にさえぎられてしまうかもしれません。
クラシック音楽が好きな人は、モーツァルトの音楽について「涙を浮かべた微笑み」という表現が使われるのを知っているでしょう。「キャンディー」は、まさしくそのような曲です。48グループの歌のごく一部しかまだ聴いたことはありませんが、この歌はきっと最もすばらしいものの一つだと思います。
はるたんはチームKIV公演に助っ人で出演した際、表情の変化をしっかり表現しました。新劇場では演目交代でチームHの公演になるので、名曲にさらに磨きをかけてほしいと思います。
「キャンディー」
作詞:秋元康
作曲:川崎里実
編曲:野中"まさ"雄一
公演:シアターの女神
#上野遥 #はるたん総選挙 #HKT48
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